NIPTと胎児ドック
NIPT(母体血胎児染色体検査)

2022年10月よりNIPT検査を開始いたしました。母体血胎児染色体検査や非侵襲性出生前遺伝学的検査などとも呼ばれる検査です。産婦人科専門医、臨床遺伝専門医、超音波専門医である院長が診療に対応します。基幹施設は名古屋市立大学病院です。



NIPT、母体血胎児染色体検査
を希望される方へ

当院は、出生前検査認証制度等運営委員会(https://jams-prenatal.jp/)において、非侵襲性出生前遺伝学的検査(NIPT)を実施する連携施設として認証されました。(認証登録開始日令和4年9月26日)

母体の採血のみでおなかの中の赤ちゃんが染色体疾患をもつ可能性を検査する方法の一つがNIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査、母体血胎児染色体検査)です。

妊娠9~15週(推奨は11~14週)頃に母体の血液を採血し、ダウン症候群(21トリソミー)、18トリソミー(エドワーズ症候群)、13トリソミー(パトウ症候群)の3つの先天性疾患の可能性を調べます。

検査の前に、本人と夫(パートナー)での遺伝カウンセリングの受診が必要です。
この時に、超音波専門医でFMF認定NTスペシャリストでもある院長が、胎児の超音波検査(胎児ドックではありません)も実施しますので、一緒に超音波検査を見ていただくことが可能です。
夫(パートナー)の来院が難しい場合には、オンラインでのカウンセリングへのご参加も可能です。

初診時には、予約時間の20~30分前までにクリニックへお越しください。遅れた場合には、カウンセリングや検査を実施できない場合があります。なお、診療に時間がかかりますのでお子様連れの受診はご遠慮いただいております。出産予定日の変更やキャンセル時には早めにご連絡ください。

NIPT
初回の遺伝カウンセリング
(簡易な超音波検査を含む。約30分程度)
12,100円(税込)
検査費用
(結果は約2週間後。遺伝カウンセリング費用も含む。)
107,800円(税込)

遺伝カウンセリング後に採血を行います。後日の採血も可能ですし、検査は見送りとなっても構いません。夫(パートナー)と一緒に来院することが難しい方は、あらかじめNIPT説明/同意書をお送りいたします。


完全予約制ですので、診療時間内にお電話にてお問い合せ、ご予約ください。

<胎児ドック:精密超音波検査>

胎児ドックは、超音波診断装置(エコー)を使用した胎児の精密な超音波スクリーニングで、赤ちゃん(胎児)の発育を見たり、染色体異常の確率を推定します。また、赤ちゃんの形態的な異常、胎盤・へその緒の異常がないか調べることにより、生まれる前と生まれた後の赤ちゃんの管理・治療を適切に行うことを目的にしています。
当クリニックでは、現在

  • (1)初期胎児ドック
  • (2)中期胎児ドック

の2つに対応させて頂いております。検査はすべて、FMF(英国の Fetal Medicine Foundation)のNT計測スペシャリストである院長が行います。
赤ちゃんの向き、お母さんの体型(肥満)、子宮の角度、胎動等によっては観察の精度が悪くなるため、すべての項目を確認できない場合があります。胎児ドックを行っても、産まれてくる赤ちゃんのすべての異常を確認できるわけではありませんし、胎児ドックは必ずしも必要な検査ではありませんが、何よりご両親が赤ちゃんに対して、前もってお気持ちの準備をしておきたい時に受けていただきたいと考えております。完全予約制ですので、診療時間内にお電話にてお問い合せ、ご予約ください。



<初期胎児ドック>

初期の胎児ドックとは、妊娠初期にソフトマーカー(超音波でみえる特徴、サイン)をいくつかチェックして、胎児が染色体異常や心奇形などのリスクが高くないかをみる検査で、21トリソミーや18トリソミー、13トリソミーなどの確率を推定します。このような早い時期に偶然見つかる他の染色体異常や形態異常もありますが、まだ小さい胎児ですので確認できる病気は多くはありません。
お腹からの超音波検査をします。いくつか測定する項目がありますが、胎児の角度や向きを正確に確認して測定する必要があります。検査時間も長くなるため、切迫流産や重症悪阻などで体調不良などがあれば予約の際にお申し出ください。
超音波検査の測定値をもとに、世界中で実施されている検査システムを利用して、胎児の染色体異常のリスクを計算します.同じ超音波の測定値でも、母体の年齢や検査の週数などによって、確率はかわります。また、どれほど低い確率となっても確定診断ではないことをご了承ください。



<中期胎児ドック>

中期胎児ドックは、お腹からの超音波検査をして、主に胎児の色々な臓器のできはじめを観察してゆきます。外表奇形といった、めだって大きな身体の異常が見つかる場合もあります。染色体異常に関する中期のソフトマーカー(超音波でみえる特徴、サイン)の有無も確認します。さらに、胎児の推定体重の計測と羊水量、胎盤の位置や臍帯(へその緒)の血管の数、付着部位なども確認します。
検査時間も長くなるため、切迫流産や羊水過多症、胎盤の位置の異常などを指摘されている場合にはご予約の際にお申し出ください。

私も乳がんと闘っています「種村せんせいの日記」
TEL 052-799-6121
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