こんにちは!
種村ウィメンズクリニック、院長の種村です
10月はピンクリボン

10月2日に朝日新聞に広告がでました
他は乳腺専門の施設さんばかりですね〜。
ナグモ先生のところの隣に掲載されるなんて、おそれ多いですが
、、、
広告というよりは、気持ち的には協賛でしょうか?
啓蒙活動
の一つとして協力できることがあるといいなと思ってます。
芸能人の方々の報道やコメントも出ると、
検診希望者やおっぱいの痛みなどで受診される方が急にふえます
乳がん検診が増えるのはとても良いこと
ですが、
乳腺の痛み自体は、あまりあわてなくてよいことが多いです。良性の症状であることも多いと思います。
乳がんの症状について、、、、
う〜〜ん、避けて通れないテーマですが、
専門家に近い立場で、なおかつ体験者の私が記事に書くと、
全ての患者さんにあてはまるような誤解となりかねない
ですから、あくまでの私の体験として読んで下さいね。
まず、痛みは元々ありました
でも、これは乳がんの痛みではないです。
正直言ったら今も痛みは出ます
私の場合、30代の頃から乳腺症と乳腺のう胞がありまして、勤務先の名古屋市立大学病院の乳腺外科で、歴代のご高名な先生方、K先生、I先生、そして執刀医の山下先生にずっと診ていただいてました。現在は遠山先生です。
今も多発!の乳腺のう胞で自己触診するとわかります
でも、経過観察のマンモと超音波だけで、基本的には何もしてません
ただ、乳がんの告知となった時は別の症状です。
一つだけ、急激に大きくなってきたのですが、
ゴリ
と固い、でこぼことした腫瘤でしたね。石みたいな。。。
ただ、腫瘤感と言ってもばく然としてますね。
もう少し説明を加えてみます
北斗さんも確か同じようなことをコメントされてましたが、
私の場合も、うつぶせになった時に、その腫瘤だけがごりっと当たる、感じでした。
通常、乳腺の中に埋もれてる良性のしこりなら、
うつぶせなどで押されると一緒に動いてゆくことが多いでしょう。
私の乳がんの場合には急減に大きくなって、うつぶせになっても、ごり!っとそこに残ってる


むしろ痛みはなく、動きが悪いことから来る違和感の方が大きかったですね。
自分で鏡で見ても、その腫瘤の凹凸がなんとなく表面に見える感じもありました。
もちろん、
乳がんの中にはしこりとならないものもありますし、初期であれば医師が診察しても何も触れないことも多いです。
そして、多くの乳がんは一般的にはあまり急激には大きくなりません。私の経過とは矛盾がありますが、実際にはとてもゆっくりと進行することの方が多いのです。
ですから、乳がん検診に触診が役立つとは言い切れないのですが、ただ、検診の狭間での自分の変化をキャッチできるのは、自分だけなのです
症状があろうとなかろうと毎月のチェックは重要ですよ
・・・
もちろん、
私のような稀なケースに、必要以上にびくびくする必要はないとは思います。
だってね、、、、
乳がんに限らず、胃癌だって大腸癌だって、肺癌だって、若くして突然発症することはゼロではないですよね
だけど、、、
頭痛があったらすぐに脳腫瘍の検査しますか?
咳が出たらすぐに胸部CTとりますか?
胃が痛かったらすぐに胃カメラしますか?
年齢によって、そしてご家族の中での癌患者さん(家族歴と言います)の有無によって対応は様々でしょうが、まずは負担の少ない簡便な検査やお薬で様子を見るでしょう?
乳腺も同じですね
対象となる年齢であれば、乳がん検診はもちろん重要ですが、若いみんなにマンモをすれば良いってものではないでしょう。
超音波検査は放射線を使わないし、痛みや副作用もないので手軽にできますが、乳がんの初期を見つけられるとも限りません。ただ、痛みやしこりを感じる患者さんに行う第一の検査としては良いでしょうね。
まあ、気になる症状があれば、まずはお気軽にご相談ください。とくに身内に患者さんがいらっしゃる場合には
私は乳腺外科医ではありませんから、精密検査が必要と思われる方には信頼のおける専門医
をすぐにご紹介しますが、不安になった時の最初の窓口としては、多少のお役にたてると思います
つづく。。。